介護老人福祉施設すなわち特別養護老人ホームは通常「特養」と呼ばれます。日常生活に常時介護が必要だけれど、在宅介護が困難な方が利用できるところです。介護保険の施設サービス計画に基づき、日常生活の介助・世話・機能訓練・健康管理などのサービスが提供されます。この施設を運営しているのは地方自治体や社会福祉法人ですが、民間企業の運営する有料老人ホームと違って、経費負担が少なくて済むので、人気が高く、最近の高齢化に伴ってここへの入所はかなり待たされるのが実情です。要介護度の高い順に、あるいは在宅介護の困難な場合が優先される仕組みです。では、特別養護老人ホームについて、詳しくご紹介しましょう。
特別養護老人ホームに入所する場合の入居金は必要がなく、月額利用料は収入に応じて、月々6〜15万円程度となります。これだけの費用で重度介護サービスが受けられます。
特別養護老人ホームは65歳以上の要支援1から要介護5までの方が利用できます。ただし、介護度に応じてサービス内容に違いがありますので、確認されることが必要ですね。
特別養護老人ホームのサービスの中で一番重要なのは食事サービスです。安全でおいしい食事内容の献立表を配りますが、栄養士さんの管理は高齢者には非常にありがたく、在宅介護の折よりもきちんと摂食できるとおっしゃる方も多いです。これは食事時間、高齢者向きのおやつ、高齢者好みの味付け、温度管理などの心配りが充実してきたからでしょう。特に食事形体を希望で選べる体制が出来上がっていて、全粥、半粥、3分粥、流動食、平常食など5種類から選べます。また、特定疾患のある場合には医師の指示に基づいて特別治療食も用意されますし、栄養士による栄養相談も受けることができます。さらに、誕生会でのお祝い膳、ひな祭り、おせち料理など季節を感じながらの献立も登場しますし、懐かしい郷土食の紹介など、さまざまな工夫が見られるようになりました。
一般浴槽と機械浴槽が備えられていますので、すべての方が入浴できます。機械浴槽とはストレッチャーに乗ったままの入浴のことですが、どんな方でも週2回の入浴が基本スケジュールとなっています。在宅での入浴より広い浴槽でのお風呂を喜ぶ高齢者が多いそうです。
それぞれの状況に応じての排泄介助を行ってくれますが、出来るだけ自力での排泄援助が必要で、トイレに座れる方にはポータブルトイレの利用を勧めるなど、それぞれの方に適した介助を心がけているそうです。オムツが必要な方には交換時間を定めると同時に、必要に応じての随時交換も行われます。在宅介護と違い、トイレの設備などが完備されているのもありがたいですね。
ボランティアさんの協力も得て、特に、生花、合唱、茶道、書道などに人気があるそうです。設立後3年目ぐらいの特別養護老人ホームで、やっといろいろの活動が充実してきたとの話を聞いたことがありますが、それぞれの特養では、そのほかにも納涼大会、草花の栽培、お花見など、単調な暮らしに変化をもたせる工夫がされていますね。
最近はこのサービスが徹底しております。送り迎えのバスを提供してくれますので、これだけを利用する方も大勢いらっしゃいます。デイサービスでは入浴、昼食、レクレーションなどを楽しみ、ショートスティでは、ちょっとした旅行気分だとか。とくに、最近は個室を備えた特別養護老人ホームも設立されていますので、これもショートスティの人気の秘密かもしれません。
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